<第12回> 産業廃棄物の処分業とは?
2018.05.01
産業廃棄物を取り扱う仕事には、産廃を工場や建設現場などから回収し、処理施設へ運ぶための「収集運搬業」と、産廃をリサイクル可能な資源となるように処理をしたり、使い道のない廃棄物を管理保管したりする「処分業」の2つに大きく分けられます。今回はそのうちの1つ、処分業について説明します。
処分業の中にも2つの種類があり、ひとつを 中間処理、もうひとつを 最終処分 といい、それぞれ次のような役割を持っています。
<中間処理>
最終処分施設に持ち込む廃棄物の容積を減らすため。 又は廃棄物をリサイクル可能な形に変える、あるいはその前準備をすることです。再利用できるものを取り分け、リサイクルしやすいように選り分ける「選別」や、容積を小さくするための「破砕」、「焼却」など、他にも多くの処理方法があります。
<最終処分>
産業廃棄物を適切に処理したうえで、土の中への埋め立てや、海に投棄する処理方法のことです。埋立という言葉に悪い印象を持たれがちですが、リサイクルできない廃棄物を環境に悪影響を及ぼさない形で管理保管するという重要な役割を持ちます。廃棄物が環境に与える影響の度合いによって種類が分けられ、「安定型」、「管理型」、「遮断型」の3つに分けられます。
高野グループでは中間処理業者として破砕・選別を始めとした処理により、最終処分場へ送る廃棄物を減らすとともに、廃棄物から RPF(固形燃料)や燃料パルプ、再生土などを製造することで直接の資源再生に取り組んでいます。他多数の中間処理業者の活動により、現在では最終処分場へ送られる廃棄物のおおよそ半分ほどがリサイクルされ、資源として社会で再利用されています。