産廃豆知識

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<第4回>タダより高いものはない

2017.07.01

今回は、弊社には直接関係のない “一般廃棄物” について気になることをお話ししたいと思います。廃掃法上での一般廃棄物というのは、産業廃棄物でないもの。となります。

この頃、家電などなんでも無料回収しますと謳いながら住宅地を巡回する業者をよく見かけます。

 

「タダで引き取ります」という言葉は確かに魅力的に映りますが、これらの業者の中には無許可で営業しているものもありますので注意して下さい。もちろん正規に一般廃棄物の処分許可を得た業者もありますが、適正な処分を行い、さらに巡回回収のコストまでかけたうえで ”処分費無料” というのは、なかなか採算的に難しいものです。

 

それでも、タダで回収してくれるし・・・

 

とお考えの方は少しお待ちください。これらの業者が回収したごみの行方について少し考えてみましょう。

彼らは回収した家電などからまだ使えるものは売却し、それ以外は破壊してスクラップとして国外輸出することを主な仕事としています。

 

このような業者の行うことは次のようなリスクを抱えています。

  • ・乱暴な破砕によるフロンや水銀など環境負荷・有害性の高い物質の拡散。
  • ・可燃物などが混入し、ヤードや輸送船上での火災発生。
  • ・不要物の不法投棄。

 

これらはもっぱら大規模な災害になることが多く、対策には行政が動かざるを得ず、そこには多額の税金が使われます。土壌汚染の例では豊洲市場の除染作業費などに500億円を超える費用が試算され、話題になっていますよね。その費用の負担は巡り巡って国、つまり私たち国民へと返ってくるわけですね。まさに「タダより高いものはない。」という状況です。

 

未来の地球環境の為、ひいては子供たちの世代のためにも、ぜひ正規に処分許可をお持ちの処分業者様へ回収を依頼頂きたいと思います。もし身近な処分業者様が分からない場合には、お住いの市区町村へ問い合わせしてみてください。丁寧に教えて頂けるはずです。

 

今回は当グループでは処分の取扱いの無い一般廃棄物のお話になりましたが、

皆さんの生活により身近な話題として、心に留めておいて頂ければ幸いです。

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